年間200冊を10年間読み続けている僕の「本の読み方」〜速読に挫折した方でもできる「30分リーディング」を伝授!〜

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年間200冊以上の本を10年間以上読み続けている、自由な複業ブロガーとじーの「本の読み方」をご紹介します。本を読みたいけどなかなか時間が作れていない方、読むのが遅いのが悩みの方、速読やフォトリーディングに挫折した方などにおすすめです!

本、読めてますか?

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みなさんは、どれくらい本を読めていますか?

やっぱり本って、いろいろな人の生き方ややり方を学べる効率的な手段のひとつですよね。自分だけの狭い視野を広げてくれるし、モチベーションを高めてくれたりして、限りある人生の時間の中で、生活の質を上げてくれます。

でも、僕自身は大学生の頃まで活字の本なんて一冊も読み切ったことなくて、もっぱら漫画専門でした。^^;

あることがきっかけで本を読み始めた(その辺は詳細プロフィールにも書きました!)んですが、最初はなかなか活字に慣れなくて、一冊読み終わる頃には日が暮れているような状態でした。

社会人になって、経営コンサルタントという仕事に就いてからは、それなりに慌ただしく仕事する中でも、本を読んでインプットも欠かさず続けてきました。

気づけば、200冊以上の本を10年間以上欠かさず読み続けてきています。

そしてあるとき、友人に僕の「本の読み方」を伝えてみたところ、意外にも好評だったので、記事にしてみました。

本を速く、でもしっかり内容もキャッチできるなら、ある意味人生変わるくらいのインパクトがありますよね!

少し文章は長いですが、メソッドはなるべく具体的に、すべて書きましたし、この記事を読んでいただく時間なんて後からいくらでも取り返せるほど、読む時間を短縮できるメソッドだと思っています。

200冊以上の本を10年間以上欠かさず読み続けてきた僕の「本の読み方」 

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僕は速読もフォトリーディングも挫折した

まずはじめにお伝えすると、僕はこれまで、何度も「速読」や「フォトリーディング」にチャレンジしてきました。が!!挫折しました。

僕にはできなかった。速読は、なんだか本を速く読むことが目的になってしまって、内容が頭に入ってこなかったし、フォトリーディングは写真のように画像として脳に送り込むって、僕はその感覚が掴めなかった。

だから、もしみなさんの中にも、本を読みたいんだけど時間をたくさん作れない方や、読むのが遅いと悩んでいる方、速読やフォトリーディングに挫折した方であれば、僕の読み方はもしかしたら参考になるかもしれません。

そうやって、少しでもみなさんが一冊でも多くの素晴らしい本に出会えたなら僕もこの記事を書いた甲斐(かい)があります。

僕の本の読み方は「約30分間」で一冊の本を読む方法です。

僕の本の読み方は、ビジネス書・ノウハウ本・自己啓発系に特に適していますが、だいたい約30分間で一冊の本を読み終えます。

そして、どんな感じで読んでいるのか、イメージをより具体的に掴んでいただくために、実際の本を読みながら解説したいと思います。

今回は、染谷昌利さんが執筆された、『複業のトリセツ(DMM PUBLISHING)』という本を実際に読みながら解説したいと思います。 

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(1)まず、全部読まない

どんな本かにもよりますが、ビジネス書やノウハウ本や自己啓発系の場合は、全部読むことはしません。意図的に捨てます。

「え〜!それじゃ本を買ったお金がもったいない!」と思われるかもしれませんが、大切なのはすべての文字を読むことではなく、本から何かを学び取り、実践に活かすことですよね。

そして、一冊の本の中で特に重要なエッセンスは、せいぜい全体の2割以内のことが多いですし、全部読んだとしてもとても覚えていられないです。だから思い切って捨ててしまいます。

著者の方には少し申し訳ない気持ちもありますが、むしろ「きちんとエッセンスを掴んで実践して、読者自身の生活が少しでも良くなることの方が著者の方も喜んでくださるだろう」と思って読んでいます。

捨てることができないのは、何が本当に重要かが曖昧だからです。

あくまで、得たい情報をしっかりと頭に残し、実践に繋げるために読むことが目的なので、自分の中で不要な箇所は思い切って読み飛ばします。その方が、全部読んであまり実践に活かされないよりも、むしろコスパが良いです。最初は多少の勇気がいりますが、ぜひやってみてください。

ただし、小説などの場合は、捨てるとストーリーが分からなくなってしまうので、基本は全部読みます。どんな本なのか、読む目的によって変わりますね。

(2)最初に、その本から自分が得たい情報を書き出す

全部読むことを捨てる代わりに、その本から自分が得たい情報はしっかりと逃さずキャッチするのがこの読み方の肝です。

そこで、文章を読み始める前に、その本から自分が何を得たいのかを書き出すことで、明確に絞り込みましょう。

表紙や前書きや目次などに目を通すことで、おおよそその本が何を伝えようとしているのかを掴んだ上で、自分の関心ごとと照らし合わせて「得たい情報」を書き出します。

このとき、「得たい情報」はせいぜい3つ、多くて5つくらいが良いでしょう。それ以上多いと、フォーカスしきれなくなります。

だいたい、この作業に3分間くらいのイメージです。

下のような感じで、だいたい僕は表紙をめくった先にある、タイトルがもう一度書かれている場所に、箇条書きで、質問形式で書くようにしています。

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その本から得たい情報を書き出す

僕はこのとき、この本から得たい情報として、3つ挙げています。

①どうしたら時間をあまり削らずに、収入源を増やせるのか?

②(複業で)稼げている人と稼げていない人の違いは何か?

③継続するには?

 

こうやって事前に書き出すことで、いざ読み始めたらそこに意識をフォーカスできるようにしておくのです。人間は、意識したものが目に入るようになっていますから、こうすることで該当する箇所を見つけやすくなりますし、それ以外の箇所を捨てやすくなります。

ここで書き出す「得たい情報」は、具体的なものにすればするほど、見つけ出せる情報も具体的になりやすいです。

例えば、より具体的な答えを引き出したいなら、私が書き出した1つ目の質問をこんな風に変えてみてもいいかもしれません。

①時間をあまり削らずに増やせる収入源で、まだ自分が着手できていないものは?

いずれにしても、自分が何を得たいのかを明確にしてからページをめくり始めましょう。

(3)ペンを持ちながら1ページ5秒くらいかけて得たい情報が書いてある箇所を「探す」

だいたい1ページ5秒間くらいのイメージで、先ほど書き出した「得たい情報」が書かれている箇所を探していきます。ビジネス書などの場合、一冊が210ページくらいのことが多いですから、210ページ×5秒=1,050秒(≒20分間)くらいです。

ここで大切なのは、「読む」のではなく「探す」というイメージです。

僕の読み方の肝は、「リーディング」ではなく「サーチング」だということです。

「ここは違うな〜」という箇所はどんどん飛ばします。どうせ覚えられませんから!

また、目次の構成から、おおよそ自分が得たい情報がどの辺に多くありそうか、事前にあたりをつけて探していくことも有効です。

例えばこの本の場合、目次が以下のような構成だったので、

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この本の目次

「第一章」は各論に入る前の前提の話っぽいから、僕が特に得たい情報は「第二章」「第三章」あたりが本命かな〜と、あたりをつけながらページをめくっています。

(4)得たい情報が書いてある箇所を見つけたら、線を引き、「しっかり」読み込む

得たい情報を「探す」というイメージでページをめくっていくと、「ここが得たい情報だ!」という箇所に当たります。

そこを見つけたら、ページをめくる手を止め、まず線を引きます。

ペンの色はなんでもいいです。僕の場合は、後述するように、表紙の次の紙の空白部分にメモを書き込むので、紙の色によって書き込みやすいペンの色を選んでいます。

蛍光ペンだと後でメモを書き込みにくいので、0.5mmの太さの4色ボールペンを使っています。

線は、こんな感じで引いています。

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得たい情報を見つけたら線を引く

特に重要だと感じたところには「うずまき🌀」みたいなマークを入れて強調しています。

線の引き方は好みもあると思うので、後からでも見直しやすくて、線を引くことに時間を費やさなくてもいいやり方であれば、自分なりのスタイルでいいと思います。

付箋を貼る人もいらっしゃるかと思いますが、僕の場合は、時間がかかるし、持ち歩くのにかさばるので使ってません。それに、付箋を貼るだけだと、そのページのどこが重要かが後で分からないので、やっぱり僕はボールペンでその箇所に線を引くというやり方に行きつきました。

ドッグイヤーもつけてません。ページの角を折り曲げるやつですね。もちろん、ここも好みで良いかと思います。昔は僕もドッグイヤーをつけていたんですが、僕は少し几帳面なところがあって、各ページ同じ大きさのドッグイヤーを作ろうとしてしまう(きたなく折り目をつけるのが若干耐えられず集中力が損なわれてしまう笑)ので、自分には合わないと思ってやめました。

そして、「ここは重要だ」と思った箇所は、ページをめくる手を止めて、しっかりと時間をかけて読み込みます。この辺が、速読やフォトリーディングと違うとこです。速読やフォトリーディングは、基本的にどのページもどの文章も同様に扱います。僕は、大事なところまで速読はしない。大事なところにこそ時間を割くのが僕のやり方です。

(5)特に重要な箇所は空白にメモを書き込む

得たい情報の中でも特に重要だと感じた箇所や、本を読んでいて感じたこと、「これ実践しよう」と思ったことは、空白にメモとして書き込むようにしています。

ある意味「ここさえ後から見直せばOK」というエッセンス的な部分です。

ただし、線を引いた箇所すべてを転記してしまうと時間がかかるので、その中でも「特に重要な箇所」を選んで書きましょう。

僕は、こんな感じで、箇条書きで書いています。

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空白のページにメモを書き出す

書き出す数を「5つまで」などと制限するのも有効です。つい書きすぎて時間がかかってしまった挙句、覚えきれなくなるのを防いでくれます。

(6)メモした箇所を写真に撮ってクラウドにアップする

僕はいつも、読み終わったら、本の表紙とメモした箇所を写真に撮ってクラウド上にアップすることで、いつでもどこでも見直せるようにしています。

「前に読んだ本でメモしたなぁ、何だっけ!」というときに、家に帰ってからじゃないと探せないのは不便ですし、家の本棚から「どの本だっけ〜」と探すのも面倒です。だからクラウド上にアップします。

中でもおすすめのツールは、Evernoteです。

なぜEvernoteかというと、とにかく検索性が優れているからです。画像の中に書かれた文字まで検索対象にして引っ掛けてくれます。だから、メモしたことをいちいちテキスト文に書き起こすことも必要ありません。

そして驚くのは、手書きの文字まで引っ掛けてくれることです。これはすごい!

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Evernoteは画像の中の文字まで検索に引っ掛けてくれる!

Evernoteは検索性が優れているので、アップするときはとりあえず放り込めばいいです。フォルダ分けも必要ないのでラクです。

また、Evernoteアプリ内のカメラで読み取ることで、勝手に紙以外の部分を切り取って、文書としてスキャンしてくれます。

これが、僕の本の読み方、「30分リーディング」です。

ざっくり時間配分のイメージ

この読み方を「30分リーディング」と呼んでいますが、ざっくりとした時間配分のイメージはこんな感じです。

・「得たい情報を書き出す」・・・3分

・「得たい情報を探す」  ・・・20分

・「メモを書き出す」   ・・・5分

・「Evernoteにアップする」・・・2分

  合計30分

あまり厳密に時間を計測したりはしませんが、おおよそこんな感じです。

読み応えのある本は、30分より全然多くなりますが、それでも全文読み込むことに比べれば、はるかに少ない時間で重要な箇所を見つけることができます。

本に書き込むのが嫌だという方は・・・

中には、「本に線を引くのは嫌だ」という方もいらっしゃると思います。売るときに高く売れるようにでしょうか。確かに、ブックオフなどは、線が引いてあったりメモが書いてあると買取価格が0円だったりします。

でも僕は、ブックオフに売ることを考えてきれいに読むよりも、むしろボロボロになるくらい読み込む方が、むしろその本への愛情と言えるのではないかと感じています。

それに、ただ単に字面を追うよりも、書いたりした方が脳も活性化して、記憶に残りやすくなります。

だから、一度思い切って、きたなく(?)読んでみてはいかがでしょうか。

それに最近は、キングコングの西野さんが立ち上げた「しるし書店」のようなサービスも生まれています。これは、「しるし(線やメモやドッグイヤーなど)が付けられた本も、誰が付けたかによってはむしろ高い値段払ってでも欲しい人いるんじゃね?」という、西野さんの天才的発想によって生み出されたサービスで、しるしの付いた本をユーザーどうしで売買できるというもの。

僕はこのサービスに共感して、開発前のクラウドファンディングでパトロンになりましたし、サービス内で何冊かしるし本を売ったことがあります。自分の「視点」が売れる感覚なので、売れたらなかなか嬉しいものです。

読むときにはカバーを外す

それと、細かい話ですが、読むときにはカバーや帯は外しています。メモを書き込むときなどに邪魔になるからです。でも、表紙や帯にも重要な情報は書いてあることも多いので、しっかり読み込んでから外します。

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カバーは外した方が読みやすい

同じ理由で、本屋さんでもらえるブックカバーももらいません。読み終わった後、本棚に置いていても何の本だか分からないですしね。読み終わった本棚を見返して目に入るだけでも「そうだったそうだった」と本の教訓が思い出されるのも良かったりします。

「カバーがないと何を読んでるか人に見られるのが恥ずかしい!」という場合は、「気にしない!」が一番ですが、気になって集中力がそがれてしまうくらいであれば、帯だけ外して、カバーを裏返しに巻いて読むのがおすすめです。

まとめ

この読み方は、「なるべく短時間で本からエッセンスを学び、学んだことをきちんと実践に繋げること」を重視した読み方です。

決して、「全文を読み切ること」を目的にしていません。

また、「大半の部分を捨てている」というよりは、「本当に重要な部分を大切にする」という読み方なのです。

ぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

これをひとつのヒントに、あなたなりの読み方にアレンジを加えてみていただくのもとても良いと思います。

あなたがこれからも、一冊でも多くの素晴らしい本に出会えるように・・・

とじー

 

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どうぞよろしくお願いします。

とじー 

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とじーのプロフィール

自由な複業ブロガー。9年間、経営コンサルティング会社に従事し、中小企業の業績アップに携わる。より自由なパラレルワークを実践することと、子どもがもうすぐ生まれることをきっかけに退職(2018年12月末予定)。他人の枠に縛られず、人生を自分らしく、自由にデザインしていくことをテーマにしたブログです。仕事、働き方、お金、人間関係、読書、学習、旅、趣味、プライベート、結婚、子育てなど、幅広くお伝えしていきます。