マニラのトンド地区スラム街に奥さんと行ってみたら「幸せの価値観」を共有できた
マニラのトンド地区のスラム街に奥さんと行ってみました。スラムに住む方々の暮らしや表情を見れたことで、夫婦で「幸せの価値観」を共有できました。
なぜスラム街に行こうと思ったのか
皆さんは、スラム街ってどんなイメージですか?
・貧しい
・不衛生
・犯罪が多くて危険
きっと、このようなイメージが多いと思います。
確かに、これは合っていると思います。
でも、実際に行ってみると、イメージと異なる側面も見ることができます。
なんとなくのイメージで、決めつけてしまっていることって、誰しもあるものですよね。
足を運んでみて、実際どのような暮らしをしているのか、そしてそれを見た自分たちが何を感じるのか、それが知りたくて行きました。
僕は、奥さんと入籍して2ヶ月後くらいに行きました。
あ、ハネムーンではありません。笑
そこで感じたことは、夫婦での「幸せの価値観」を2人で一緒に考える上で、行ってみてとても良かったということです。
夫婦で価値観を共有できるって、大切なことですよね。
もちろん1名でも参加できるので、ぜひご興味ある方は参加してみてください!
安全性に不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、後ほど紹介するツアー会社の方が案内してくれるので安全性は高いです。
マニラのトンド地区のスラム街
今回は、フィリピンのマニラにある、トンド地区のスラム街に行きました。
このスラムの概要は以下のような感じです。
トンドとは、フィリピンの首都マニラの北西部に位置する地区である。パシッグ川の河口のすぐ北側にあり、世界で有数の人口密集地帯として知られる。面積は9.10km²で、590,307人(2000年)もの人々が住んでおり、人口密度は64,868.9人/km²にもなる。川をはさんだ向かいにはマニラを代表する歴史的景観地区であるイントラムロスがある。
貧困地域として世界的に有名であり、市内のスラムの多くがこの地区に存在する。スモーキー・マウンテンの名で知られるごみの最終処分場もこの地区に存在していた。
また、13代大統領ジョセフ・エストラーダ、歌手であり女優のレジーン・ヴェラスケス、秘密組織カティプナンのリーダーアンドレス・ボニファシオの出生地でもある。(Wikipediaより)
約59万人の方が住むということで、そこそこ大きなスラム街ですね。
スラム街を案内してくれるツアー会社「SMOKEY TOURS」
トンド地区のスラム街に行くには、安全性を考慮して、ツアー会社に申し込んで案内していただくことをお勧めします。
多少は以前よりも環境が改善されてきているとはいえ、やはり犯罪は多いと言います。
トンド地区でスラムツアーを実施している「SMOKEY TOURS(スモーキー・ツアーズ)」 という現地の会社があります。
SMOKEY TOURS:http://www.smokeytours.com/slum-tour-baseco
僕たちを案内してくれたのは、実際にトンド地区のスラム街に生まれ、今も住んでいる女性でした。仕事用だと思いますが、普通に綺麗なTシャツ(ツアー会社のロゴ入り)にデニムの格好で、お化粧もきちんとしていて、とても丁寧に説明してくれました。
ツアー参加費用は、1名あたりEuro 18,50.ということで、約2,400円くらいです。
集合は、マニラ市街のGood Earth Plazaという場所にあるマクドナルドでした。
スラムツアーで見せてくれたもの
集合場所からは、案内してくれた女性と一緒にジプニーとトゥクトゥクを乗り継いで、トンド地区のスラム街まで向かいました。
スラム地区に到着すると、注意点などの一通りの説明があり、早速、居住区の中を歩きながら案内してくれました。
建物はどれもこんな感じです。薄い板やトタン屋根などで作られています。
戦後の日本のバラックもきっとこんな感じだったんだろうなぁという印象でした。
みんな、ゲームをしたり、作物をマニラ市街に売りに行くための下ごしらえをしていたり、様々な過ごし方をしていました。
家の中を見せてくれたり、居住区内にあるお店を見せてくれたり、色々見せてくれました。
驚いたのは、パソコンが何台か置いてあり、インターネットが利用できる場所なんかもあったことです。時間あたり課金制のようです。若い方がFacebookを見ているのが見えました。
かつては、「スモーキー・マウンテン」と呼ばれるゴミ山もありましたが、かなりフィリピン政府も力を入れて処理したようで、僕たちが行った頃には、ゴミ山だった場所はだいぶ綺麗になっていました。
場所によっては、このように植林も進んでいました。
きっと、色々な支援が入っているのだろうと思います。
でも、やっぱり大きな課題は衛生面。
下水設備が整っていないため、排泄物は直接川に落とす作りになっているトイレになっていました。
その川が海に流れ着くのですが、その海で子ども達がたくさん遊んでいます。
そのため、子ども達が病気になってしまうことも多いそうです。
一方で、無料の医療施設などもあって、環境は良くなっている様子も伺えました。
スラムを見て率直に感じたこと
ここからは、スラムに住む方々の実際の暮らしを見て感じたことを、奥さんと話しあった内容です。
彼らの生活は「最悪でもない」ということ
まず、共通の認識として得たのは「最悪な暮らしでもない」ということ。
実際に訪れる前は、もっと人々の心がすさんでいるのではないかという勝手なイメージがありました。
もちろん、貧しいことには変わりないと思いますが、実際に彼らの表情を見ていると、ここに暮らす人々はきっと、自分たちは不幸せだとは感じていなさそうでした。
隣人同士で助け合いながら、暮らしているのがよくわかりました。
むしろ、日本の方がうつになってしまう人が多かったりして(実は僕も経験者です)、必ずしも経済的豊かさと幸福度は比例しないんだなということを実感できました。
「ということは、日本で仮に失敗して落ちぶれても、こういう場所で暮らすこともできるし、それも決して最悪ではないよね」ということを奥さんと話し合いました。
奥さんも「イメージしていたよりも悪くなかった」と言っていました。
こういう奥さんと結婚できたことが、本当に幸せだと思います。
「お金がないと幸せになれない」というのは幻想
お金は多くあっても困ることはあまりないけど、「お金がないと幸せになれない」と思っているとしたら、それは幻想だということ。
だったら、お金を求めて働きすぎて、体や心を壊してしまっては本末転倒です。
贅沢は上をみたらキリがないですから、無いものねだりがずっと続くと幸福は感じられないかもしれません。
「このくらいの生活でも自分は幸福を感じられるんだ」という最低ラインが分かっていれば、無いものねだりしなくても、しっかりと幸福感を維持しながら暮らすことはできる訳です。
それができない理由になるのは多くの場合、「あの人は落ちぶれた」「あの人は惨めな暮らしをしている」みたいな、他人の目を気にした見栄やプライドだったりするものです。
たいして人は他人に興味ないし気にしていないものだから、そんな見栄やプライドなんて捨ててしまえば、今よりお金のかからない生活になっても、それをどう感じるかは自分しだいです。
変に、贅沢を求め続ける無いものねだりで幸福のハードルを自ら高めてしまう必要もないなと感じました。
そして、そのことを奥さんと共通価値観として持てたのは本当によかった。
もちろん、男としてはなるべく奥さんには苦労させないように努力しますけどね!!笑
だったら、「チャレンジしたいこと」はチャレンジした方がいい
やりたいこと、チャレンジしたいことがあるなら、やった方がいいと思いました。
なぜなら、失敗しても、落ちぶれても、生活水準が下がっても、それは最悪でもないということが分かったからです。
その中でも、幸せを感じながら暮らせる自分でい続けることができれば、どこでだって生きていけます。
僕は、この奥さんとなら、スラム街だろうとアフリカだろうと、どこでだって幸せに生きていけると思いました。(あ、アフリカは本当に住みたいけど笑)
これでまた、人生の自由度が高まりました!笑
最後に
人によって感じ方は異なると思いますが、人生を考える上でとても貴重な経験になると思います。
ぜひ、ご興味ある方はスラムツアーに参加してみてください!^ ^
SMOKEY TOURS:http://www.smokeytours.com/slum-tour-baseco
ではまた。
とじー
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どうぞよろしくお願いします。
とじー
とじーのプロフィール
自由な複業ブロガー。9年間、経営コンサルティング会社に従事し、中小企業の業績アップに携わる。より自由なパラレルワークを実践することと、子どもがもうすぐ生まれることをきっかけに退職(2018年12月末予定)。他人の枠に縛られず、人生を自分らしく、自由にデザインしていくことをテーマにしたブログです。仕事、働き方、お金、人間関係、読書、学習、旅、趣味、プライベート、結婚、子育てなど、幅広くお伝えしていきます。